春高バレー (1/4 12:37,22:00追記)

全日本バレーボール高等学校選手権大会、と聞いてもどんな大会なのかがすぐに思い浮かぶ人はあまりいないと思います。でも「春高バレー」「春の高校バレー」と言われたら、わかる人はかなり多いはずです。フジテレビが毎年盛んに宣伝していますし、CS放送でも全試合が放映されます。またSPORTS BULLのサイトでもライブで配信されます。

春高バレーではこれまでに多くのスター選手が生まれてきました。今、日本男子バレーでもっとも人気があるといっていい二人、柳田将洋選手や石川祐希選手も春高で活躍しましたし、女子であれば20年ほど前に「メグカナ対決」と言われた栗原恵さんや大山加奈さん、古いファンの方はそれこそ地上波解説でおなじみの大林素子さんらの活躍も覚えているかもしれません。昨年の大会を思い起こしても、チームとしては東山の完成度の高い、組織的なバレーボールは非常に見応えがありました。選手なら鎮西の水町泰杜選手、初優勝した東山の高橋藍選手をはじめとする多くの選手が躍動し、この二人は今年のインカレにも1年生ながら出場し、決勝戦で顔を合わせていました。

今年はどんなチームがどんなバレーを見せてくれるのか、どんな選手が大舞台で主役に躍り出るのか、今から楽しみで仕方ありません。今年の春高バレーの出場校、試合日程等は下記の公式サイトにてご覧ください。
全日本バレーボール高等学校選手権大会公式ホームページ
https://www.haruko-volley.com/

ただ今日(1/2)の午前中に、東京都と埼玉県の両知事が国に対して緊急事態宣言の発出を要請するというニュースが飛び込んできました。コロナ禍により今年の春高バレーはすべて無観客試合で行われる予定になっていますが、強制力がどれぐらいあるかは別として、緊急事態宣言が出された場合、大会を開催するかどうかというのは難しい判断になると思われます。開幕まであと3日、ここまで来たら無事に行われてほしいというのが本音ですが、アメリカで発表されている研究結果(*1)を踏まえると、現在の状況において選手たちの現在及び将来へのリスクを考えた時には中止すべきではないか、という気持ちも一方では起こってきます。どんな判断になるのかはわかりませんが、とにかく関係者の中で一人の感染者も出ない結果となってくれることを願っています。

*1 「新型コロナウイルス感染症は、回復後も激しい運動に要注意? 心臓への悪影響が研究から明らかに」 (https://wired.jp/2020/09/27/if-youve-just-had-covid-exercise-might-not-be-good-for-you/ )

※(1/4 12:37追記)
既に報道されているとおり、今週中にも1都3県を対象とした緊急委事態宣言の発出が検討されています。一部報道では、1/9の午前0時施行で調整が進んでいるとのことです。今年の春高バレーは1/5~1/7,1/9~1/10の日程で開催される予定です。報道通りであれば、準決勝・決勝が行われる最後の2日間が緊急事態宣言下ということになります。頑張ってきた選手たちには試合をしてもらいたいと思う一方で、この状況下であれば大会に対する批判が選手たちへ飛び火するリスクも考えると、難しい判断になりそうです。期間を短縮してでも夏の甲子園のように各チーム1試合はなんとか、と思いますが果たしてどうなるでしょうか。

※1/4 22:00追記
NHKの報道によれば、1都3県は緊急事態宣言の発出に先立ち、1/8(金)から今月末まで「緊急事態行動」を要請していく方向で最終調整中とのことです。政府は映画館や劇場を緊急事態宣言の対象外とすることで調整しているようですが、スポーツはどうなるんでしょうか。特にサッカーなどと違い、バレーボールは屋内競技なので気になります。