そんな猫田2世はいらない(3/3追記、3/4再度追記)

忙しさにかまけてブログの更新が出来ず、早く記事を書きたいなと思っていたところに、とんでもない、心を痛めるニュースが飛び込んできました。

“[ご報告]”
https://www.instagram.com/p/CaeZU_SPc4F/

バレーボールファン、特に男子のファンならとっくにご存じでしょうが、男子日本代表として東京オリンピックに出場し、東レアローズに在籍する藤井直伸選手が「胃がん ステージIV」であることを公表しました。

藤井直伸選手といえば昨秋、女子日本代表であった佐藤美弥さんとセッター同士で結婚したというおめでたいニュースが記憶に新しい人は多いと思います。それから半年足らずでこのようなニュースに接することになるとは、当事者の心情は察するに余りあります。
とにかく藤井直伸選手のコメントにもありますが、前を向いて病気に打ち勝って欲しい、もう一度元気な姿をコート上で見せて欲しいと心より願ってやみません。藤井直伸選手と面識もなく医師でもない自分に何かが出来るわけでもありませんが、心底そう思っています。

そしてセッター、胃がんというと古くからのバレーボールファンであればどうしても故猫田勝敏氏のことが思い起こされるのではないでしょうか。世界一のセッターと称された猫田勝敏氏がミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得して以来、男子バレーは「猫田2世」を探していた時代が長かったように思います。その猫田氏は胃がんにより、大変残念ながら39歳という若さでこの世を去ってしまいました。当時のニュースの反応で、猫田氏がなくなった事実の重さを実感したことを今でも覚えています。

しかし今は、当時とは医学の水準が全く違います。藤井直伸選手が無事に戻ってこられるよう、多くのバレーファンの方と一緒に祈り続けたいと思います。

※3/3追記
SNSで協力を募っているので、そのメッセージを引用しておきます

※3/4再度追記
その後、SNSで更なる発信がありました。一部で本人たちの想いとは別に、当初のツイートがそれを読んだ人々、特に医療従事者へはかなり危ういものに見えたらしく、炎上しかかっているようにも見えたので素早い対応をしたのはよかったのではないでしょうか。本人からの告知からわかる範囲では治療としてはいわゆる標準治療といわれるものをしっかり行っているようで、反応した多くの医療従事者が危惧した事態には陥っていないように思えます。ただSNSの場合、本人の告知と切り離された状態でのツイートしか見ない人も多いため真意が伝わりにくいのも確かだと思われるので、今後の発信の際にはそういった面にももっと気をつける必要がありそうです。藤井選手本人に前向きに今後、治療を続けていってもらうためにも。