理解できないタイミング(5/23 バレーボールマガジンの記事を受けて追記)
※5/23追記
バレーボールマガジンに新しい記事が掲載されました。いろいろな背景を考えると、特に柳田将洋選手のファンというわけではない自分でも、熱いものがこみ上げてくるような記事でした。始動会見での一問一答は当時の心境を推し量ると言葉もありません。是非、一読してみてください。
柳田将洋が「このチームで一緒にやれたことを誇りに思う」と心境をSNSで述べる 始動会見でのコメント全文も
先日の記事で書いたように、柳田将洋選手が男子バレーの東京五輪代表から外れることが確実となりました。そしてこのニュースの衝撃は大きく、バレーボールの話題を扱うメディアでは次々と記事が出ています。
その中で個人的に注目した記事はこちらです。
「異例中の異例」だった主将交代…バレー日本代表男子、柳田将洋の五輪落選がほぼ確実に
詳しいことは記事を読んでいただくことにして、1ページのVリーグ男子監督経験者のコメントがあまりに過去に予想したとおりでした。過去記事を書いた時にはなんとか杞憂であってほしいと思っていたのですが、事態は完全にその先へと進んでしまっていたようです。また関係者の間では、既に柳田選手が五輪代表から外れるという情報も流れていたことも明らかになりました。
それでもVNLで競う場も与えられずに候補を外されるほど大きな差が他の選手との間にあったのか、そこまでチームコンセプトに合わない選手なのか。すんなりと飲み込めないものがあります。
そして本当に外した理由はそれだけなのか。頭の中で渦巻く疑問がどうしても消せません。
というのも、先日も取り上げたバレーボールマガジンのこの記事によれば、柳田選手はリーグ中にキャプテン交代を伝えられているのです。
常識的に考えて、このタイミングで伝える必要ってありますか?なぜリーグが終わってからではダメだったんでしょう。柳田選手のこれまでの様子から想像する限り、主将交代が何を意味するか、恐らく伝えられた時に理解したはずですし、伝える側もその程度のことは十分わかっていたはずです。そのことは記事中に「平静を装って対応してくれたとのこと。」と書いてある部分からもうかがえます。
言いすぎだと思われる方もいらっしゃるでしょうが、ここまで来るともはや悪意が感じられるとしか言いようがないんです。少なくともこの5,6年、主将としてチームを引っ張ってきた選手に対する敬意はかけらも感じられません。
なぜこんな仕打ちが出来るのか、理由は当事者にしかわかりません。それでもやはりどこかに海外でプレーした(している)選手への不利益な扱いが続いているように感じます。石川祐希選手のように文句の付けようがないレベルであれば不利益な扱いも出来ないのでしょうが、そうでなければ極力、海外でプレーした(している)選手は外していくという意図がそこにあるんじゃないでしょうか。それは柳田選手だけでなく、日本代表のメンバーとして選ばれながら全く出番のないまま同じようにVNLメンバーから外された、リベロの古賀太一郎選手の扱いからも感じられてなりません。彼のコート内での統率力は抜きんでているものがあります。それなのにこのような扱いがなされている理由は何でしょう。
こんなことを勘ぐらなくていい日が、早く来てほしいものです。